※写真は別人。
親父はサラリーマン、お袋は自営業だったので、小さい頃は休日に家族そろって旅行に行くことは本当にまれだった。たまに土日にお袋が休みをもらった時には、盛岡まで日帰りの家族旅行に出かけた。特に、観光施設を巡るわけではなく、盛岡にあった百貨店「川徳」に出かけ、お袋と親父は買い物、俺と姉はデパートにあるファミリーレストランで食事をするのと、屋上にある簡易遊園地で遊ぶことを楽しみにしていた。
屋上には、小さな観覧車とスピードの出ないコースター、ゴーカートなどの乗り物がところ狭く設置されていて、いつも家族ずれで賑わっていた。
目的は観覧車。今みたいに建築・構造物の技術が発達していたわけではないので、屋上に設置された観覧車は高さ10m程度、籠も数個ついているだけだったと記憶している。でも、そんな観覧車から見える盛岡の町並みと遠くにそびえる岩手山を観ているだけで、贅沢な気分になったものだ。
観覧車から見える景色は、ほんとにすばらしかった。今みたいにデジカメなんてものは存在しない。
景色は拡大して大きく見える必要はない。小さく見えることが重要だった。
0 件のコメント:
コメントを投稿