年相応ではあるが、少し痴呆が始まり、昔の記憶はよく覚えているが、新しい記憶が少しずつこぼれているらしい。大人げない対応も年相応。少しずつ子供に返っている兆候もみられる。
ここ1ヶ月くらいで一気に弱った印象で、寒さでベッドからあまり出ず、トイレで便座に座った後、立ち上がるのも介助が必要だったらしいが、俺が帰省することを知ってからは、これまでと変わらず、介助なしで動けるようになったらしい。精神的なものもあるのか。
とりあえず、元気な様子を見て、一安心。
ただし、帰省時に恒例となった家族総出での寿司屋での夕食には、今回はお袋の姿はなかった。
最愛の親父を亡くしてから、30年強。どんな思いでこれまで過ごしてきたのか、考えるだけで頭が下がる。自分には耐えられるだろうか。実家から離れて仕事をする俺を引き留めず、声には出さないが、好きに生きろと自由にさせてくれた。
一安心であるが、心のどこかに自分を責める俺がいる。
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